病院・刑務所といったドアやシャッター、エレベーターのある施設での利用が見込まれる「低床型AGV」ですが、天井や壁面に設置された光通信機と通信することでドアなどの通過が可能です。エレベーターも自分で乗り込み、自動で降車。配膳を行う人が厨房からワゴン車を運ぶ必要がないため、無駄なく時間を活用できます。

「低床型AGV」の誘導方法は磁気テープです。床面に磁気テープを貼り付け、ルートを設定していきます。磁気テープは他の施工方法よりもコスト面が抑えられており、調整も難しくありません。実際に稼働してから現場の動きに合わせた柔軟な対応が可能です。

「低床型AGV」には障害物を検知するセンサーが搭載されており、学校や病院など人の行き来が多い場所でも安全に使用できます。センサーは決められた範囲内を人が通ると自動で働き、その場で停止する仕組みです。人とぶつかるリスクを低減できるため、料理の運搬をスムーズに進められます。