「簡易教示式鏡板マーキング・切断ロボットシステム」は鏡板に特化した簡易教示システムなので、以下の数値を入力するだけで誰でも簡単に扱えます。

・鏡板の直径
・鏡板の高さ
・ケガキ/切断をしたい穴の直径
・ケガキ/切断をしたい穴の鏡板からの中心距離
・ケガキ/切断をしたい穴の鏡板上での角度
・鉛直/面直の選択

これらの複雑なロボットプログラムやCAD/CAMを習得する必要もありません。
タッチパネルやExcelへの入力で済むので誰でも簡単に使えるうえに基本的にはソフトのバージョンアップ・更新なども不要です。ケガキや切断のスキルを問わずに誰もが使えます。

一般的なオフラインプログラムでは、ロボットとワークの相対位置に誤差があるため、実物で修正する必要があります。また、オフライン上でのワークと実物でも差があり、補正や修正なしで動かすと干渉や空振りの懸念があります。

ですが、「簡易教示式鏡板マーキング・切断ロボットシステム」では、現物の高さに合わせて補正をかける方法を採用しているため、比較的精度の出ていない鏡板に対しても有効です。平型・皿型・半楕円・半球など幅広い形状に対応でき、応用すればタンクの胴体への作業も可能となります。

圧力容器などには気体・液体を通す目的でノズルが多数付くことが多いですが、「簡易教示式鏡板マーキング・切断ロボットシステム」は、そのノズル穴の切断も得意です。さらに切断なしでケガキだけを行うこともでき、たとえば吊環等を取り付ける位置をマーキングするような使い方もできます。

また、マーキングする形も十文字や四角を選択でき、形の縦横の寸法を指定することも可能。プログラムを変更することで鏡板以外への切断もでき、必要に応じて平板から部品材料への切り出しやブラケット等の開先切断にも対応しています。