「NANOS」は、カツラヤマテクノロジー独自の有機ナノ薄膜処理技術です。基材表面の水酸基(OH基)と化学結合することで、ガラスや金属などに対して高い密着性を発揮します。
タッチパネルの防汚処理・フォトマスクのレジスト付着防止、ナノインプリント用金型や精密金型の離型処理など、様々な用途で使用されている技術です。

「NANOS」は一般的なコーティングと異なり乾燥や焼成といった高い熱処理を必要としておらず、熱影響を受けやすい基材や微細な形状を持つ基材にも使用することができます。成膜後には50℃または80℃の熱処理を行うことで、シランカップリング反応を促進。熱による影響を最小限に抑えながら、高い撥水性、撥油性、離型性、防汚性を実現します。

ナノメートルサイズのフッ素膜を、用途に合わせて「蒸着法」と「スプレー法」の２つの処理方法で対応。
光学特性への影響が少ない無色透明の膜で、純水の接触角：110°以上、n‐ヘキサデカン：68°以上と優れた撥水性・撥油性を基材に付与します。


▼薄い膜厚をコントロール可能
真空蒸着法：5～45nm(5nm刻みでコントロール)
スプレー法：5～10nm(1nm刻みでコントロール)